呑気

結婚してからというもの、
夫は、不思議な姿を徐々に見せ始めるようになりました。

こちらにもいろいろ書きましたが、
上の空というか・・？意識がここにないというのか・・？

こちらが話しかけても、鼻でふふん・・・と、
何でも一くくりで、

どう思ったか、リアクションを返すでもなく、
あとはタスクに向かうため、
いきなり立ち去っていく・・。

そしてときには、ちぐはぐなことを言ってのける。

そんなことが繰り返されて、私は本当に不安感で一杯でした。

息子が生まれ、
その慣れない子育てだけでも、不安になることがあるのに、

夫がこの調子のままで・・

リアクションにも、どこか不思議に、
実感が感じられない、全く上の空な声のトーンだったり、
無表情だったり・・。

私は、夫に対し、理由のわからない不安感にとらわれ、

当時、車で1時間半ほどの距離に住んでいた母に、
まだ赤ちゃんである息子を頼み、
二人で、いろいろ話してみようと思いました。

ところが！
私が真面目に、日々不安に思っていることを彼に伝えても、
彼の反応は、実に、

ふふん・・・、

と、ちょっと鼻で笑ったような表情だったのでした。

私は、それがとてもショック！だったのを覚えています。

彼には、上の空の自覚がなかったから、
私が一人で深刻になっている、と思っていたようでした。・・・


その後、折に触れては、夫に、

きちんと聞いてくれていない態度や、
理解してのリアクションがないことを、
時には、喧嘩に発展しながら伝えましたが、

やはり、

「お前は何で、そんなにいちいち怒るの？
もっとおおらかにしていればいいのに！」とか、

「なんで、この人は、こういう人なんだから、と笑って思えないの？」

というような、逆に言い返される反応が
繰り返されるばかりの当時で、

感情の行き場がなくて、
悲しい思いもしました。

ただ・・・
私の周りには、一緒に楽しむ友人たちがいて、
私は、夫のことに関しては、
なぜか’言えないまま’でしたが、

友達たちとの様々なお付き合いや、遊びに行けたこと、

チームワークのよい職場で長年働けたこと、

そしてやはり、息子。
その存在があったからこそ、何とか状況を変えていかなければ！と
思っていました。

１００％、夫の問題を考えていたわけではなく、
いろんな楽しい時間もありました。

私が、

気持ちを共有したい・・・

と願って、行動する一方で、
夫からの働きかけはなく、

’自分のことへの自覚が薄い’とうことは、
私の独り相撲のような形になるのだ、と思わされました。

夫は、呑気なのでした。