車上荒らしの話しのズレ

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かなり前の話しですが、

車上荒らしが横行している世の中、
お互いに気をつけようね、の話しを
しようとしたときの話しです。

「車上荒らしが流行っているから、気をつけようね。
カバン、バッグを車内に置いたままだと、
窓ガラス割られて盗まれちゃうから、
車内に置いたままはやめようね」

そう話した時のことです。

ものすごい勢いの語気で、

「俺なんか、カバンの中に財布なんか入れてないから
大丈夫なんだ!!」

と、ものすごい剣幕でした。

私は当時、突然の激しい怒りに、意味が分からなく、
泣きそうになりながら、

その時は、激高された理由がわかりません。

「なぜ怒るの?
カバンの中に財布があろうとなかろうと、
外から見て、カバンが車内にあるだけで、
金品があると判断されて、
窓ガラスが割られて、
カバンを持っていかれることが、あるんだよ!!」
と、
こちらもまた、興奮して返したところ、

さらにまた同じことの繰り返しで、

「俺なんか、財布なんかカバンに入れとかないから、
大丈夫なんだ!!」
と、
ものすごい早口で畳みかけてきます。

こちらが言っている意味の’ポイント’をつかめていないまま、
興奮して突進してくるので、
もう理解なんか出来る状況ではないのです。

彼は、日ごろから’指摘を受ける’ことを毛嫌いしていました。

どんなにそれが正しいことでも、彼の約に立つことでも、

指摘を受けた、と思っては、声を荒げて
立ち向かってくることが沢山ありました。



激高は、年齢とともに、少しづつ、
なりを潜めて今は、すっかり落ち着いていますが、

やはり何らかの怒りは、いまだ時々、
忘れたころに出てくるときがあります。

彼は、話しの中の、枝葉にこだわってしまい、
全体像が見えなくて、理解しずらいことで、

何を言われてるのか、わからずに不安になるのか?
そんなことで、怒ってしまうのでしょうね。

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